「森の中の工場」で生まれるウッドブラインド
今回ご紹介する当社の那須工場では、森林の再生プロジェクトを進めています。

ナニックの木製ブラインドや木製シャッターは栃木県那須塩原市の工場で生産しています。工場の敷地は広さが1万6000坪。そのうち工場用地として使っているのは20%で、残りは落葉広葉樹の森であることから、当社では「森の中の工場」と呼んでいます。
初夏から晩秋までは生い茂る木々に隠れ、工場施設は敷地の入口からほとんど見えなくなります。工場らしくない入口だった為、開業当初はホテルか商業施設があると思って入って来られる方もいらっしゃいました。
那須工場は2022年に、埼玉県戸田市にあった戸田工場から移転しました。移転決定後に国内各地の用地を見て回ったところ、多くの工業団地で、それまでそこにあったはずの樹木や林が跡形もなく消え整地されていました。木を使ってものづくりを行う身としてはその光景に残念さや喪失感を覚えたものでした。
このようなこともあり、工場は自然を感じられる森の中につくりたいと思い、2020年に那須渓谷の入口、標高440mの現在地を取得しました。人の手が入らずに長年放置され、荒廃した放置林でしたが、「森の中の工場」をコンセプトに、健康な森林を蘇らせ、社員が自然や生物と共存しながら働くことができる環境づくりを目指し、「工場移転」と「森の再生」と言う二つのプロジェクトに取り組むことになりました。
稼働後は地元の森林組合の協力を得て、倒木の除去や枯木の伐採、間伐、除伐、下草刈りなど定期的に手入れを行ってきました。その結果、工場の森林は年々、生えてくる草花の種類が増え木々の枝が伸びてくる等、目に見えて健康を取り戻してきています。

工場施設は森の中の環境に相応しいものにしたいと考え、木造で建てました。製造工程に合わせて、木材加工棟・塗装棟・製品組立棟の3棟が工場棟として並んでいます。敷地内には他に、事務所・食堂棟と2棟のテント倉庫があります。
工場では、国産材を用いたブラインドの羽根の製造から塗装、組立、検品、梱包まで一貫生産しています。栃木県産材を使用した「スギシリーズ ウッドブラインド」は那須工場の開設を機に、生産を始めました。


森の再生プロジェクトに終わりはありません。手を入れすぎず、自然や生物と共存する健康で豊かな森林づくりの楽しさを社員みんなで共有しています。2024年には、工場建設時の残土を置いていたところに全社員で杉の苗1000本を植樹しました。この杉の苗が、いつかブラインドとして使える日が来ることを願っています。

森には様々な動物や鳥がやって来ます。調査の一環として動物カメラを設置したところ、狸、キツネ、リス等様々な動物が生息していることが分かりました。さらに、先日は絶滅危惧種の鳥がやって来ていることも確認されました。
様々な花も季節ごとに咲きます。その一つ、萩の花は以前から自生していたもので、森の手入れにより日が当たるようになったら一気に花を咲かせるようになりました。森の中では、栗が拾えたりキノコなども多く見かけます。
那須工場は2024年に「ウッドデザイン賞2024 最優秀賞(経済産業大臣賞)」を受賞しました。森林を再生し、社員だけではなく地域にお住まいの方々や来訪された方々にも自然の恵みを感じてもらえる環境づくりを推進していることが、地域社会への貢献であると評価されたことを私どもはとても嬉しく思っています。

「森の中の工場」見学会開催!
「森の中の工場」の見学会を、木々の葉が色付き始める10月に開催いたします。ご参加希望の方は下記の申込みフォームにご入力のうえ、お申込みください。皆様のご参加をお待ちしております!
| 「森の中の工場」見学会 開催概要 | |
|---|---|
| 日時: | ①2026年10月16日(金)13:00〜16:00 ②2026年10月21日(水)13:00〜16:00 |
| 集合解散場所: | JR那須塩原駅 |
| 集合時間: | 12時半(時間厳守) ※直接工場にご来場の方は事前にお申し出ください。 ※駅から工場までは送迎車をご用意いたします。 |
| 内容: | 製造過程の見学、意見交換会など |
| 定員: | 各15名 (お申込み多数の場合は抽選とさせていただきます) |
| お申込み期限: | 2026年9月14日(月) |